今回も前回同様、エジプトのカイロ滞在中の旅記を書いていきます。
今回の章では、前回の続きとエジプト・カイロの考古学博物館、ナイル川クルーズについて書いていきます。
1、前回の続き
前回の投稿の続きからです。
ラクダに乗って若干猫背になる人 (私です)
このラクダに乗っている写真は、ピラミッド周辺を探索中におじいちゃんに無理矢理帽子を被らされて杖を渡されて、ほぼ強制的に記念撮影をされました。そのおじいちゃんは終始ニコニコ。「ほぉらぁ…、これでも被ってな…..」まあ最初の方から察していましたけど、チップ目当ての犯行ですよねきっと。
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案の定そうでした。
まあ、観光地だから仕方がないし、帽子と杖を持ってラクダに乗りながら記念撮影出来る機会なんて、ほとんど無いので良しとしましょう!運が良かったと。
スフィンクスに対して調子に乗ったポーズをとる人(私です)
この有名なスフィンクス。みなさんもご存知の通りこのスフィンクスの目線の先には「KFC-ケンタッキー・フライドチキン」があります。ここへ来る前に「このスフィンクスが見つめている「KFC」には絶対行こう!」と思っていましたが、そもそも当時はKFCのチキンを食べるような気分ではなかったですし、日本みたいに気軽に入れるような景観・ファザードではなかったので 断念しました。
スフィンクスの場合、比較対象として背景にピラミッドがあるのでその大きさがわかりやすかったですが、上の写真の位置から見たら小さいなと感じました。ただ、上の写真が最もスフィンクスに接近した時なので、実物の大きさを確認するためにもう少し近づいてみても良かったのかもしれません。
分かりにくい思いますが、ここはナイル川にかかる橋です。お馬さんが歩いていますね。実はこの写真はカイロ考古学博物館からの帰り道で撮った写真ですが、最後にこれを載せると後味が悪くなりそうな気がするので今載せました。
2、カイロ考古学博物館
※写真はイメージです。
お天気でしたが、昨日と同様この日もそんなに暑いとは感じませんでした。
このカイロ考古学博物館にはどのような展示物があるのか載せていきます。1日では見切れない程沢山の展示品がありました。氷山の一角ですが、私が見てきた美術品の写真をご覧ください。(撮影可能なもののみ)
これらの展示品を観て、ここまで精巧に像を造り、ここまで美麗な塗装を施すことを可能とする技術が何千年前の当時にもあったのかと思うと、とても感慨深くなりました。
実はカイロ考古学博物館で「あるもの」を探していまして、入場から1時間以上経ちましたが、その探しているものには一向に辿り着けません。
埒が明かないので、ある部屋の係りのお兄さんに「あるもの」の在りかを聞いてみると、「それはこの部屋にある!」とドヤ顔していただきました。
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その「あるもの」がこちらです。
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「でーーーーーーーーーん」
これです!!!「ツタンカーメンの黄金のマスク」
ツタンカーメンの黄金のマスクが展示してあるお部屋には、ドヤ顔していただいた警備員さんも含め私服の警備員さんが何人かいて、かつ写真は厳禁でした。スマートフォンで写真を密かにとっていた人がいましたが、即刻警備員さんに見つかって消されていました。それだけ厳重です。 (上のはフリー写真です)
情報が古いかもしれませんが、このツタンカーメンの黄金のマスクの時価総額は日本円でなんと300兆円だそうです。
「そりゃ簡単に写真は撮らしてくれないわけですわなぁ…..」
ただ、ツアーで来ていたら一日300人限定でツーショット記念撮影可という広告を昔見たことがあります。(それを申し込めばよかった…)ただ、日本から他の観光客の方達と一緒にツアーで来たらの話であり、私は個人で来ているので論外でしたね。
ちなみに上の写真だと、ガラスに反射して何人かが写っているので複数人その場にいると認識する事が出来ますが、私が行った時はただでも観光客が少なくて、それに加えて「ツタンカーメンの黄金のマスク」を見たとしてもみんな5分もしないうちにその場から去って行ってしまうので、「ツタンカーメンの黄金のマスクの目の前に私一人しかいない!」という時間が5〜10分ありました。
あの時価総額300兆円の黄金のマスクの目の前にほぼ独占的にいる状況は、私の心の中で、良い意味での「ストレス」やエジプトの国家が誇る美術品の前に立つ「プレッシャー」、長年メディアを通して間接的にしか観ることの出来なかったものを直接に観る事ができた「感動」、過去何千年前の先人が創り、今現在時価総額300兆といった有形資産を目の前にした「緊張」、ここまで偉大で先人が創り出した人間界の宝石を目前に一人でいるという事の「困惑」、感性をくすぐり私自身落ち着くことの出来ない「動揺」、全て金に輝く創造物が醸し出す「圧巻」、愚直にそのものに対して直視せざるを得ない「誘惑」や「硬直」など、あらゆる感情が伴うものでした。まさに、ただ見ているだけなのに色々なものを感じる良い意味のカオスでした。
次に、車の運転手がおじいちゃんからホテルのお兄さんに変わります。カイロ市内を回って街を紹介してくれました。
こちらがカイロ市内の風景になります。車のお兄いさんが「ここはぁ〜とっても映える所だから是非撮っておけぇ」と言っていたので撮りました。これは大学でしたでしょうか。よく覚えていませんが、国の建物らしいです。
3、ナイル川ゴールデン・クルーズ
そして、今回の記事の最後になります「ナイル川ゴールデン・クルーズ」。ナイル川のほとりには沢山のクルーズ船が並んでいました。時間も空いてましたので、その中の1つのツアーに参加することにしました。
このクルーズは夜の21:00から始まりますが、その当時の時刻が16:00くらいでまだ時間があったので、一度歩いてホテルに戻ることにしました。(下の地図の赤い点がホテルで、赤い丸で囲った部分がゴールデンクルーズの発着点になります、片道2km)
時間になったのでナイル川横の暗い道をひたすら歩いてナイル川まで目指していると、警察官がたむろって道を塞いでいる(たまに拳銃を持ったお兄さんもいた…..)ではありませんか。どうやら写真のナイル川のホテル寄り(ナイル川向かって左側)沿線は、各国の大使館が集まっている場所だからか、夜になると警察が出てきて道の規制を行なっているらしく、大回りしてクルーズがある場所へ向かわなければなりませんでした。かなり大回りしました。10分くらいで到着する道を30分かそれ以上かけました。
そして、いよいよ「ナイル川ゴールデン・クルーズ」!下の写真が入り口です。
※この写真は、申し込みの時(16:00くらい)に撮った写真なのでまだ明るいです。
クルーズの参加中に日系人らしき方がいらっしゃったので話をかけてみると、なんと滋賀県からエジプトに滞在中のかなえさんという日本の女性の方でした!彼女は趣味で世界を股に掛けるトラベラーだそうです。それで今回はエジプトのカイロに来たのだそうで偶然にもお会いする事が出来ました。すごいですよね、お綺麗な女性が一人旅だなんて、私も彼女の根性見習わなければならないと感じました。クルーズ中に沢山お話をしまして、時間はあっという間に過ぎていきました。次はどちらに行かれるのでしょうか。
ただ、ツーショットの写真は撮っていなかったです。でも、Instagramで繋がっているので心配は無用です!
クルーズ内のイベントの写真で、「お姉さんが爆音の音楽にのせて歌い、おじさんが全身光りながら剣を振り回す」といった日本ではほぼ見ることの出来ない過激でデンジャラスなパフォーマンスを披露していただきました。その終始日本ではシュールな光景に、かなえさんと私は大爆笑。
かなえさんとお会いしてから最後まで、終始有意義なお話ができました。ホテルの方向が違ったのでこのゴールデンクルーズの入り口でお別れをします。
この場所で日本の素敵な方とお会いできたことに感謝します。私にとって掛け替えのない、大切な思い出ができました。 本当に「ゴールデン」なクルーズの時を満喫することが出来ました。笑
そして私は、さっき歩いた薄暗いナイル川のほとりを、 一人でかつ恐怖を感じながら再度歩いてホテルに帰ります。まだ道の規制を行っていたので、来た道と同じように大回りせざるを得ませんでした。夜のナイル川のほとりは想像以上に怖かったです。ただでも街灯が少ないので、昼間では感じなかったのに夜には昼よりもっと街が荒廃しているように見えました。これも「ミラージュ」でしょうか…..。もうホテルに着くまで愚痴が尽きませんでした。
次の日の朝、人生で初めて配車アプリ「Uber」を使って車を呼び寄せました。
すると、アプリで表示されたままの優しそうなお兄さんと黒塗りの車が迎えに来てくれて、カイロ国際空港へと向かいました。
※写真はイメージです。
20%の恐怖と30%の心配と50%の不安とで、とっっっても早くカイロ国際空港についてしまいました。
10:30頃、Uberのお兄さんの車で空港に到着しましたが、私が次の国へフライトする時間がなんと23:30。
「13時間待ちって…….どんだけ時間無駄にするねんっ……..」
前述しましたが、カイロ国際空港は、「まあまあ質素」な空港。ですので「ほとんど」お店はありませんでした。チェックインした後ならブランド店が立ち並ぶフロアへ入る事が可能だったのですが、そもそもチェックイン開始時間もあと11時間後くらいでした。
仕方がないので、近くの態度が悪すぎる店員さんがいる珈琲屋さんで時間を潰すことにします。
でも無事に時が経ちまして、次の目的地へ行けるようになりました。(今日だけは)本当に苦しかったです。
今回も最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。次回もお楽しみにしていてください!
それでは、また。